チャン！



なにこれ？？？
そうだ！あの昔の大学の近くで売ったヤツ！みんな「小魚餅」って呼んでる。でもこの餅はその「餅」じゃないね〜でもちゃんとアンコがいっぱいあるよその中に〜
すっごく懐かしかった！
そういえば、昔大学の辺りで売ったこれは、随分人気がありそうだよな。うちの学生だけでなく、周辺の大学までよく有名なんだ。北語と言ったら「あぁ！小魚餅だ」って返事をもらえるぐらい。うぅん〜凄い！そして本当に美味しいよ！あの暖かい甘み！気に入れてる！

でも、こっちのはそんなに遠いものじゃないよ。これは、今日家に帰る途中で発見して、なんか今日開店ばっかりの店で売ったもの。その広く赤い看板で書いていた「小魚餅」って見た途端、「おや！」って本気で驚いた。まさかこんなところでああいうものを売ってるなんて夢でも、っていうのは大袈裟なんだけど、本当に思えなかった。あぁ、懐かしい！だから一刻も迷わなく買った。そして家まで連れて（熱！）帰ってきて、写真を撮って、つい口に入れた。相変わらず美味い！大満足だ！

人生はそういうものだよね。振りかえずに前だけ進み続けるつもりだけど、知らないどこかで昔のことをもう一度出会えるかもしれない。そしてそれに蘇られた記憶は楽しかったものでも、そんなに良いものじゃなくても、きっと、「懐かしかった」っていうのは事実だ。でも人生はデンライナでもない。たとえまったく同じのようなものを見つかっても、それはもう違い時空にある別のものなんだ。どんなに似てても、それは本来の「あれ」じゃない。人とか、ものとか、「出逢う」っていうのはたった一度だけ。その後はハッピーエンドでも、すれ違っても、もう最初の時点には戻れない。もう、取り戻すことはないんだ。

だから、大事にするよね、みんなの「出逢うこと」。この先にある後悔がなくて、ただの楽しい再会のためにね〜